ソハ、福ノ倚ルトコロ
フク
ヨ
作・演出内藤裕子
第五十七回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞
10/7[金]→16[日]
歴史的偉業の陰で活躍した女性たち、馬琴の戯作者ゆえの葛藤、「八犬伝」完結を待ち望む熱気。
それらを包む日常で、懸命に生きる人々の息吹と体温を演劇集団円が現代によみがえらせます。
日本文学史に燦然と輝く戯作者馬琴を支えた人々の物語。
作・演出:内藤裕子
美術:大島広子
照明:木下尚己
音響:穴沢淳
衣裳:中村里香子
舞台監督:清水義幸
図案:ナミヘイ
制作:桐戸英二
松田みず穂
後援:館山市
ーキャストー
高林由紀子
佐々木敏
福井裕子
佐々木睦
上杉陽一
石井英明
高橋理恵子
谷川清美
原田大輔
清田智彦
平田舞
山本琴美
料金
料金:全席指定席
一般6,000円
夜割り5,000円
ペアチケット[昼公演対象]11,000円劇団扱いのみ
学生3,500円 劇団扱いのみ、学生証提示
・演劇集団円 0422-29-8135(平日11:00~18:00)
各プレイガイドからもお求めいただけます。
・チケットぴあ [Pコード:514-446]
・カンフェティ 0120-240-540(平日10:00~18:00)
電話予約:0422-54-2011[9:00~20:00]]
タイムテーブル
劇場
JR中央線・京王井の頭線
吉祥寺駅北口
下車徒歩5分
TEL0422-22-0911
武蔵野市吉祥寺本町1-33-22
※開場は開演の30分前
※受付は開演の1時間前より
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
上演時間2時間30分(休憩あり)
〇…余裕あり
▲…残席わずか
✖…売切れ
バリアフリーサービス(要事前予約)
車イス利用者…劇場入口から客席まで段差なしで
ご入場いただけます。(各回2組まで)
介助者を必要とする場合は1名無料。
お知らせ
出演者
路 滝沢家の嫁
馬琴 戯作者
百 馬琴の妻
咲 馬琴の娘
宗伯 馬琴の長男
崋山 武士・画家
琴 路の母
もと 滝沢家下女
むら 滝沢家下女
平兵衛 「八犬伝」板元
和介 板元・手代
北斎 絵師・画工
あらすじ
天保11年。馬琴の代表作となり、執筆に27年の歳月をかけ読者が完結を待ち望む『南総里見八犬伝』は、
いよいよ里見家対両管領連合軍の決戦に差し掛かっていた。
馬琴が滝沢家の未来を託し、医者となった長男宗伯が38歳の若さでこの世を去った。
宗伯の妻、路は夫の遺言を守り、滝沢家のため、子どもたちのため懸命に尽くそうと決意する。
『八犬伝』に取り掛かっていた馬琴は、目の不調にも構わず執筆に執念を燃やしていたが、遂に両目の視力を失ってしまう。板元の文渓堂丁子屋平兵衛は、何としても完結させるべく口述筆記の書き手を遣わすが、脱落者が相次ぐ。その時、白羽の矢が立った人物こそ長年滝沢家に仕えてきた嫁の路であった。
はじめは頑なにその任を断り続けてきたが、平兵衛は『八犬伝』がどのような物語で、どれほど面白いか、
どれだけの人々がその続きを待ち望んでいるかを路に語り聞かせる。ついに路は説得され口述筆記を引き受けることになったが、それは馬琴にとっても路にとっても困難極まりない日々の幕開けであった。
馬琴と路を中心に、馬琴の妻・百、娘たち、路の母とあまたの人々を巻き込んで、『八犬伝』はいよいよ完結へと昇りつめる。
作・演出より
「南総里見八犬伝」の作者、曲亭馬琴は、克明な日記を書いていました。そこには、あらゆる人々の悪口が頻出します。
あまりにも正直で、もし馬琴がSNSをしていたら「炎上」していたことでしょう。
研究者にも「思うに馬琴は子として愛しからず、父として尊からず、夫として親しまれず、いかに偉くとも馬琴のような人物を親にも子にも弟にも主人にも家来にも友達にも持ちたくないと思う。」と書かれる始末。馬琴の悪口は家族である妻や、盲目となった晩年、口述筆記を担った嫁、路にも向けられます。その行間から葛藤を抱えた逞しい女たちの思いが聞こえてきたのです。文学史に燦然と輝く戯作者馬琴を支えた人々の物語。それは福の倚るところか、または、禍の伏する所か‥‥。
作・演出/内藤裕子
1975年生まれ。演劇集団円演出部所属。噺家、米農家、藍染め職人、林業家、救命士、
医療従事者など職業の現場から発展する、誰もが共感し人間味溢れる物語を描く。その背景には
「家族」という普遍的なテーマが常に存在する。
〈主な作・演出〉
「初萩ノ花」(2014年演劇集団円公演/第22回読売演劇大賞優秀作品賞受賞
・第18回鶴屋南北戯曲賞ノミネート)
「藍ノ色、沁ミル指二」(2018年演劇集団円公演/第22回鶴屋南北戯曲賞ノミネート)
「光射ス森」(2020年演劇集団円公演/第65回岸田國士戯曲賞最終候補)
「おんやりょう」(2017年 東京芸術座公演)
「灯に佇む」(2021年 名取事務所/第25回鶴屋南北戯曲賞ノミネート)
〈主な演出〉
「舞台 雲のむこう、約束の場所」(2018年 原作:新海誠 東京国際フォーラム)
「河童の三平」(2021年 円・こどもステージ 原作/水木しげる 脚本/京極夏彦)
「エダニク」(2022年 作/横山拓也 東京芸術劇場シアターウエスト)
滝沢馬琴 ゆかりの地
◆滝沢馬琴の墓 路の墓
深光寺 文京区 丸の内線「茗荷谷」徒歩5分
滝沢馬琴の墓
路女の墓
◆滝沢馬琴終焉の地
新宿区霞ヶ丘町 JR「信濃町」徒歩1分
◆八犬伝博物館(館山城)
千葉県館山市 JR「館山」駅からバスで10分
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